研究内容

船舶の
波浪中復原性能

Ship stability

パラメトリック横揺れ

パラメトリック横揺れは、コンテナ船や自動車運搬船で生じます。普段全くと言っても揺れない超大型船が、特定の波の中で船が大きく揺れてしまう現象です。以下の動画は、このパラメトリック横揺れを実験で再現した例です。船舶知能化領域は、このパラメトリック横揺れの予測手法で世界トップの能力を有します。また、世界最先端の減揺制御技術の開発も行っています。

パラメトリック横揺れのメカニズムは以下の動画で徹底解説しています。

波乗りとブローチング

船が後ろから波を受けるとき、船はまるでサーフィンをしているような状況に陥ります。これを波乗り現象と呼びます。このような波に乗った状況では、船の進路は一般的に不安定となることが知られています。そして船は急旋回をし、その際の遠心力により大きく船が傾き、場合によっては転覆します。これはブローチング現象と呼ばれており、漁船などの転覆事故の要因の一つとして知られています。ブローチングを防ぐには波乗り現象を防ぐことが基本です。波乗り現象が生じる条件は、牧らが提案した手法があり、国連の期間の一つであるIMO(International Maritime Organaization)で定められた国際的な船舶復原性基準にそのまま用いられています。