船舶構造強度
目 的
船体構造は安全かつ合理的に、過不足のない設計を行う必要がある。この観点から、作用荷重あるいは構造強度の問題、さらにはその両方にまたがる問題について研究している。
適切な安全性を有する船の設計を目指して
●船体に作用する波浪外力の正確な把握
●船体の有する強度の正確な把握
●外力および強度の統計的性質の正確な把握
●船体構造の安全性レベルの合理的・定量的な評価


IMOにおける船体構造の安全性レベルの検討と評価
●国際海事機関/海上安全委員会(IMO/MSC)で発足した
安全性レベル・アプローチに関する作業グループの諸国と協力して、
安全性レベル・アプローチに基づく基準作りを行う
●船体構造規則のIMO安全性レベル基準に対する適合性の評価を行う。
●欧州の研究グループおよび海上安全技術研究所等と協力して、
安全性レベル・アプローチに関する国際ワークショップを開催した。

これまでに実施または実施中のプロジェクト
●多軸応力影響と繰り返し載荷影響を考慮した船体桁の縦曲げ最終強度評価に関する研究
(日本学術振興会,科研費基盤(A),2015~2019)
●荷重間の位相差を考慮した複合荷重下の船体構造の構造信頼性評価
(日本学術振興会,科研費基盤(B),2017~2020)
●局部荷重の影響を考慮した縦曲げ最終強度推定法の確立に向けた研究・開発
(日本学術振興会,若手B,2016-2019)
●船体構造デジタルツインの研究開発に関する共同研究
(日本船舶技術研究協会,2018~2020)
●実用的な防撓パネルの座屈強度評価手法の開発に関する研究
(日本海事協会,2018-2019)
●大波高下における浮体構造の崩壊挙動解析法の開発と応用に関する研究
(日本学術振興会,科研費基盤(A),2011~2014)
●構造信頼性手法を用いた設計荷重設定方法に関する研究
(日本学術振興会,科研費挑戦的萌芽,2011)
●船体構造の最終強度とその確率モデルに関する研究
(日本学術振興会,科研費基盤(A),2008~2010)
●船体構造の流力弾塑性問題に関する研究
(日本学術振興会,科研費若手(B),2007~2009)
●新世代船体構造強度に係わる基準に関する調査研究
(日本船舶技術研究協会, 2006~2010)
●船体構造の安全性評価手法の開発に関する研究
(日本海事協会, 2006~2010)
●コンテナ運搬船安全対策検討委員会
(国土交通省, 2013~2014)
●調和化船体構造規則(H-CSR)研究委員会
(日本船舶海洋工学会, 2012~2014)