船舶からの温室効果ガス排出削減

本イニシアティブの新たな展開として地球温暖化防止に貢献するため、異分野連携による船舶からの温室効果ガス削減研究を2009年度から開始しました。

目 的

地球温暖化防止のため、温室効果ガスの排出削減は国際的な最重要政策課題のひとつである。

国際海運についても、そのCO2排出量はドイツ1国に相当するなど無視できず、2011年7月IMOにおいて2015年1月以降着工の新造船に対して10%以上の二酸化炭素排出削減を義務づけ、以後段階的にこの要求値を引き上げて、2025年には30%とする条約改正が採択された。

しかしながら、船舶は元来航空機や自動車に比べてエネルギー効率が格段に優れており、しかも幾度のオイル危機を経て既存の船舶・機械工学の固有技術の範囲内での省エネルギーは完成の域にあると考えられている。

このため、10〜30%のさらなる二酸化炭素排出削減には、異分野技術の導入により、抜本的な技術革新が不可欠である。

これまでに実施または実施中のプロジェクト

船舶ハイブリッド推進システム共同研究講座

(三井造船株式会社:2009年~2012年)

ECO運航支援システムの開発

(運輸分野における基礎的研究推進制度 (鉄道運輸機構):2010~2012年 (かもめプロペラ・海上技術安全研究所との共同研究))

CPP回転数・翼角同時制御による船舶の省エネ技術の開発座

(国土交通省 次世代海洋環境関連技術開発支援事業 (日本海事協会・かもめプロペラの補助):2013年~2016年 (かもめプロペラ・海上技術安全研究所との共同研究))

太平洋上でのCPP最適制御検証実験

太平洋上でのCPP最適制御検証実験

TR: 変圧器 CB: 遮断機 PCS: パワーコンディショナー INV: インバーター