

船舶や海洋構造物の模型を用いた水槽試験は、実海域におけるそれらの挙動を把握するのに大変有効な手段の一つです。大阪大学工学部の船舶試験水槽は、1970年に設置され船舶海洋工学の分野で多くの成果を上げてきました。
水槽の大きさは、長さ100m、幅7.8m、水深4.35mであり、試験水槽としては中型サイズです(詳細は設備仕様参照)。水槽上部に曳引車、水槽後端部にプランジャー式造波装置、水槽前端部に消波ビーチを装備しています。
主として船舶の耐航性能、推進性能、操縦性能や海洋構造物の耐波性能を評価する試験を行います。しかし、最近では波浪に起因する船舶事故が多発し、上記性能だけでなく安全性に対する評価も必要になってきています。さらに、浮体式海上空港などのように海上空間利用の研究も始まっており、船舶試験水槽が果たす社会的役割は今後ますます重要になると考えます。



