船舶海洋試験水槽

船舶や海洋構造物の模型を用いた水槽試験は、実海域におけるそれらの挙動を把握するのに大変有効な手段の一つです。大阪大学工学部の船舶試験水槽は、1970年に設置され船舶海洋工学の分野で多くの成果を上げてきました。

水槽の大きさは、長さ100m、幅7.8m、水深4.35mであり、試験水槽としては中型サイズです(詳細は設備仕様参照)。水槽上部に曳引車、水槽後端部にプランジャー式造波装置、水槽前端部に消波ビーチを装備しています。

主として船舶の耐航性能、推進性能、操縦性能や海洋構造物の耐波性能を評価する試験を行います。しかし、最近では波浪に起因する船舶事故が多発し、上記性能だけでなく安全性に対する評価も必要になってきています。さらに、浮体式海上空港などのように海上空間利用の研究も始まっており、船舶試験水槽が果たす社会的役割は今後ますます重要になると考えます。


概要図

曳引車

造波機

左の画像またはここ をクリックするとパンフレットをダウンロードできます.

設備
設備概要
水槽
長さ:100m、幅:7.8m、水深:4.35m
レール
50Kgレール、頭部上面及び側面機械加工、継目板溶接
曳引車
長さ:7.4m、幅:7.8m、ホイール・ベース:6.4m
鋼製ボックス・ガーダー構造、総重量20t
駆動モーター:AC7KW 4台
走行速度  :0.01〜3.5 m/s
速度制御  :デジタル式 IGBT-PWM 方式
速度設定精度:±0.2mm/s以下、速度安定度 1m/s時 1mm/s r.m.s.以下
造波機
プランジャー式、駆動モーター 11KW×2台
発生波の最大波高:500mm、波長:0.5〜15m
リモートコントロールによる不規則波発生可能
消波装置
水槽端に固定すの子ビーチ、側壁に可動式ビーチ
濾過装置
処理能力:40t/h(循環式)