教育システム・分属Education

教育システム

1年次は幅広い教養と専門領域の基礎概念を学ぶためのカリキュラムが組まれています。総合大学の特長を活かした全学レベルの科目や、工学部地球総合工学科の共通科目を学びます。分属を経て、2年次に進むと船舶海洋工学の専門科目がスタートします。3年間のカリキュラムで力学、数学を中心に、流体、構造、制御などの学問領域を体系的・段階的に積み上げると同時に、船舶や海洋というシステムをひとつの例題として、さまざまな事象やシステムを、多様な切り口で多面的かつ総合的にとらえる能力を身に付けていきます。ですから応用力学を中心とした深い知識と、多方面に応用のきく、実践的エンジニアリングセンスを習得することができるのです。4年次に進むと各研究室に所属して卒業研究をおこないます。教員の指導を受けながら、最先端の研究テーマに取り組みます。

船舶海洋工学コースならではの特徴のある授業に3年次の「船舶海洋設計学および演習」の授業があります。この授業の中では例えば“赤道上での大型ロケット発射を可能にするための浮体”の設計課題が課されます。学生はグループごとに英語を含む文献を読破し、それまで学んだ知識を総動員して、議論をしながら浮体を設計し、模型を製作し、模型による実験を経て、設計の優劣を競います。ほか「海事政策論」のようなエンジニアリング以外の講義も用意され、世界・我が国の海事政策を学ぶことができます。

大学院ではさらに専門性の高い授業が開講されています。船舶海洋工学コースの授業は全て英語となります。英語による授業は実は大阪大学大学院工学研究科の中でも珍しく、英語化対応の先駆けになったものです。あわせて海外の学会で研究発表したりする機会が増えます。このように説明すると不安に思うこともあるかもしれませんが、学部3年次には専門用語を英語でどのように伝えるかといった授業も開講されています。

このように4年間を通して船舶海洋工学を体系的に学ぶことで、卒業するときには未来社会を担う人材になっていることを期待しています。

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