沿革・歴史History

歴史と伝統を胸に、
この地球のより良い未来に向かって挑み続けます

私たち船舶海洋工学コース・学科目は、商人の町大阪にあった大阪工業学校の造船部を源流とし、大阪大学工学部の中でも最も古くからあるコースのひとつです。これまでの120年以上の歴史の中で、私たちは世界トップレベルの造船技術者を数多く輩出してきました。AIやビッグデータ解析といった新しい技術が次々に登場する中で、これらを歴史の中で培われた技術に融合させながら、この地球とヒトの未来を切り開く、海のプロフェッショナル人材をこれからも輩出していきます。

沿革・歴史

1896
大阪市北区玉江町(現在の北区中之島)に大阪工業学校創立
1899
大阪工業学校に造船部(船体科・機関科)の設置
1900
造船部船体科に第一回生が入学 同窓会を発足し、庚子の年であったことから庚子造船会と命名
1901
大阪工業学校を大阪高等工業学校に改称
1903
造船部船体科を造船科に改称
1921
北区東野田町(現在の都島区東野田町)に大阪高等工業高校を移転
1927
企業からの合同寄付により第一水槽の建設開始
1929
大阪高等工業学校を廃止し大阪工業大学を開設 造船科を造船学科に改称 第一水槽(長さ30.8m、幅1.8m、水深1.2m)が完成 画像 画像
1931
大阪帝国大学(医学部・理学部)の創立
1933
大阪工業大学を廃止し、大阪帝国大学に工学部および造船学科を設置
1945
大阪大空襲により第一水槽が焼失
1947
大阪帝国大学を大阪大学に改称
1949
国立学校設置法により大阪大学を国立大学として設置
1951
第一水槽(長さ52.0m、幅1.8m、水深1.0m)が再建
1953
大阪大学の大学院に工学研究科を設置 工学研究科に造船学専攻(修士課程・博士課程)を設置
1962
新校舎建設のため第一水槽の取り壊し
1964
第二水槽(長さ79.5m、幅7.0m、水深3.7m)が完成 画像 画像
1969
キャンパス移転のため第二水槽の取り壊し 吹田市山田丘に第三水槽(長さ100m、幅7.8m、水深4.35m)が完成 画像 画像
1970
大阪大学工学部が吹田市山田丘にキャンパスを移転 造船学科と溶接工学研究所の協力講座を設置
1973
回流水槽(長さ12m、幅6m)が完成
1975
操縦性シミュレータ装置が完成
1980
構造強度実験室が完成 二次元水槽(長さ14m、幅0.3m、深さ0.5m)が完成
1981
研究用風洞が完成
1989
造船学科を船舶海洋工学科に改称 石橋操縦性実験池から吹田操縦性犬飼池に移転
1993
造船学専攻を船舶海洋工学専攻に改称
1996
AMOEBA水槽(直径1.6m、深さ0.25m、造波機50機)が完成
1998
工学部の船舶海洋工学科・土木工学科・建築工学科・環境工学科を統合し、地球総合工学科を創立 船舶海洋工学科を地球総合工学科船舶海洋工学科目に改称 六小講座制から三大講座制に再編し、船舶工学講座、海洋システム工学講座、接合科学研究所数理解析学分野(協力講座)と改称 大学院の重点化により工学研究科に地球総合工学専攻を新設
2000
庚子造船会100周年
2002
老朽化のため旧回流水槽を撤去し、第二世代回流水槽が完成
2004
国立大学法人として大阪大学が発足 工学研究科に船舶海洋工学英語特別コースを設置
2005
工学研究科の旧地球総合工学専攻を改組し、船舶海洋工学専攻・土木工学専攻・建築工学専攻を統合して地球総合工学専攻を設置 船舶海洋工学専攻を地球総合工学専攻船舶海洋工学コースと改称 旧地球総合工学専攻の地球交流空間工学領域を船舶海洋工学コースに統合
2006
国際船舶安全性環境イニシアティブの設置 国際海事政策重点プログラムの設置 船舶海洋工学英語特別コースへの国費外国人留学生優先配置(3名)の採択
2007
関西海事教育アライアンスが発足し大阪大学・大阪府立大学・神戸大学の大学院における連携授業が開始 実海域船舶推進性能イニシアティブの設置 大学院船舶海洋工学コースの講義を英語化
2009
船舶ハイブリッド推進システム共同研究講座の開設(2014年まで)
2013
工学研究科に海洋・都市基盤工学グローバルリーダー育成特別プログラムの設置
2014
今治造船共同研究講座の開設(2020年まで)
2015
S1棟の耐震改修の完了 画像 画像
2018
AR棟の耐震改修の完了
2019
大阪北部地震(2018年6月18日)で破損した第三水槽の修繕完了 海洋・都市基盤工学グローバルリーダー育成特別プログラム第二期の開始
2020
庚子造船会120周年(同窓会発足から二度目の庚子の年)
2021
研究室の再編と改称 船舶海洋工学科目のカリキュラムを四ターム制に移行