ノルウェー理工科大学（NTNU）
ノルウェーは海洋国だけあって、海洋工学分野は非常に重要視されている。特に NTNU にある CeSOS (Center for Ships and Ocean Structures) は国家戦略プログラムとして、重点研究領域の一つに挙げられて創設されたもので、ノルウェー国内はもとより、世界中の有能な研究者・学生が集まっている「世界の研究センター」である。この CeSOS における、構造解析分野のリーダー且つセンター長が Torgeir Moan 教授、流体力学分野のリーダーが Odd Faltinsen 教授、海中技術分野のリーダーが Carl Martin Larsen 教授である。彼らは各分野の世界的権威であり、これまでに主査として指導した学位取得者がそれぞれ50人以上居り、数多くの著名な学術賞を受賞している。
ナント中央理工科大学（ECN）
ECN はフランスを代表する大学の中の一つであり、Pierre Ferrant 教授が率いる海洋流体工学グループは、数値流体力学の手法を中心とした水波と浮体の相互作用の研究で間違いなく世界のトップレベルである。また David Touze 教授を中心とした粒子法（SPH法）による強非線形の流体・浮体相互作用の研究は、世界の拠点となりつつある。また ECN は立派な水槽実験施設を有し、海洋工学グループには20名以上の博士課程学生が在籍しており、有能な若手研究者の交流には良い研究環境である。最近、ECN と大阪大学工学部は正式な学術交流協定を締結している。
