ようこそ研究室へ

当研究室について

水波とは、空気と水の境界に生じる物理現象です。水中でもなく、空中でもなく、その境界で起こる現象だからこそ、面白い!水波は見かけによらず大きなエネルギーを持ち、船や洋上プラットフォームなどの巨大な浮体を動揺させ、時には転覆させてしまいます。そのため私たちの社会を支える海上輸送やエネルギー生産などの海洋空間の利用・開発は、水波の存在を抜きには行えません。当研究室の目的は、そのような水波の中での浮体の運動を解明し、波の中でも浮体を安全にかつ効率よく利用できるようにすることです。

当研究室に配属された学生は研究活動を通じて様々なことを経験し、成長することができます。学べることの一例を以下に示します。

  • 水波と浮体に関する世界最先端の専門性
  • 数学、力学、流体力学、流体構造連成学、統計解析学、ビックデータ解析学などの幅広い科学的知見
  • 高精度な数値計算手法などを通じた洗練されたプログラミング能力
  • 波浪水槽による模型船実験などの高度な実験技術
  • 研究テーマの立案から実装までのプロセスを通じた論理的思考能力や遂行能力
  • 英語論文の読み書きや国際会議での発表、留学生との交流による英語力
  • 学会やミーティングを通じた質の高いプレゼンテーション能力
  • 大学内外の様々な人との交流によるコミュニケーション能力やネットワーク

当研究室を志望している学生には、何事にも前向きに向上心を持って研究に取り組んでほしいです。研究室では教員、学生含め、研究に対しては真摯に、全力で取り組んでいます。一方で、遊ぶときには思いっきり遊んでおり、教員-学生間や先輩-後輩間の仲が良いのが特徴です。ON/OFFのメリハリをつけ、研究室をエンジョイしてください。

社会との連携

日本は海洋に囲まれた国であるため、海上物流は必須であり、将来的には海洋エネルギーの有効利用も望まれています。それを担う海事産業として、世界的にもトップクラスの造船企業、舶用機器メーカー、海運会社が、日本国内に多数存在しています。当研究室では、これまでの(これからの)実海域船舶性能研究の成果を集約したRIOS(the Research Initiative on Oceangoing Ships)を主宰し、これらの多くの海事産業企業の参加のもとに、社会との連携を行っています。