6月も終りに近づき、空梅雨気味の四国、ダムの貯水率が、問題になっている。数えの70、満 で、この6月17日で69、今年4月21日から4月24日まで、東北桜巡りをした後、しつこ い風邪をこじらせ、治るのに、1カ月余りかかり、またしても老齢をおもい知らされた。その時 現れた村上篤信君の往診のお蔭で、本復の方向へ向かい、この世の終りと観念しかったのが、地獄 で仏の思いがしている今日この頃である。特に、同行二人の旅をしたわがパートナーは、同じ病 に倒れ、篤信君の優しい声と注射と薬で、すぐに快方に向かったのには、感謝感激、近くに名医 が巡り合わせいることの有り難さを、主任冥利につきると心得て、日々暮らしている。

 2001年12月30日、今治市きら病院横の海舟(かいせん)亭で、恒例の同級会が18時より 行われた。出席者は、池内、小沢(鎌田)、越智偉、柏木、菅雅博、武田公治、羽倉、村上篤信、 村瀬(小田)、柳瀬、矢野、山岡、吉武の面々。池内君からHR日誌が出てきて、私は失念、ど こへしまいこんだかと探しまわったので、安心した。皆元気。篤信君が、私を往診すると宣言、 (早速に1月に来ていただいて、採血、腫瘍マーカー値が正常で、女房は大安心)、大事件も起 こらず、無事閉会。二次会は、近くの、「神戸葡萄酒クラブ」で、さらに、話が続いた。

クラスメイトの消息(年賀状が西村君(所在不明)を除いてあと全員から来たのに感激)

 柏木 正君 昨年9月にE−mailで、教授になったことが知らされた。めでたい。
   名刺によれば、以下のごとし。
   九州大学 教授  応用力学研究所 基礎力学部門界面動力学分野
 転居した人 長井進君
 緒方(槍垣)弓子さんの兄さんが、愛大医学部第2内科の教授になった。(今年4月)
 武田重雄君 各種イヴェントの仕掛け人として、折々に忙しく、皆さんによろしくとのこと。

私の近況

 前述のように6月17日で、満69歳になった。血液成分検査では、限界値の前後(薬のお蔭 か?)なれども、体調は、以前に比較して、格段におかしくなったように思う。今年1月2日、 宇和島での大雪の宇和島東高最後の担任HRの会は、それほど体に応えなかった。2月から後、 運動しなかったのが、悪かった。1日中、家から外出せず、体に負荷をかけないので、 体重85 -- 6キロが、下肢の筋肉に痛みをもたらす。7月中旬から、二階に本拠を移し、 トイレに通う ことからでも(排泄に関しては、私は鳥である。読書の回数は増え、ページは進めども、映画1 本が、座って見れなくなったら、どうしようと心配である)、階段の上がり下がりで、足を鍛え ねばなるまいか。深夜、眠れぬままに、物を食い、酒を、ほどほどに飲むことで、目方の減る可 能性は更に少ない。リハビリも通うのを時間の余裕がないので、止めてしまった。5月、眼科で 視野検査をすると、一部に欠損があり、眼圧を下げる目薬を、真面目にさしている。薬の名は、 「デタンドール0.01%点眼薬」、眼圧は20近くあり、緑内障にならないようにとのこと。視力 は、0.6位に裸眼でなり、道で会っても、失礼に及ぶかもしれない。篤信君に紹介してもらった 片木脳外科で、MRI を受け(眼の血管を中心に)、8/19に脳の血管を診てもらうことになってい る。眼の血管は、特に異常なし。「ユリノーム」「コニール」「ストガー」は、1日に1錠宛服 む。近頃、血圧がちと高くなったのは、サッカーのせい? 納豆は朝晩1包み食べるのは、食べ 過ぎか? ヒトは60を越えると、80位までは、生きるよし。'Sweet death'の表現良し。

 7/6宇和島東高最初の担任HR在関東居住者が、熱海で古希を祝う会、8/16今西28 期同窓会(32期も同日・同会場)、10/12宇和島東高の2度目のHRのクラス会が松山で 、11/9に私の中学同期会が行われることになっている。全部出席するつもり。公の会は、で きるだけ出ず(老人が、若い者の邪魔をするのは、鈴木宗男のように、醜い)、教え子の招きに はできるだけ応ずるのが、元教師の務めと心得ているが、近頃の体力では、日々、機械の如く、 規則正しく暮らすのが、他人に迷惑を掛けない、老人の生活方法かもしれぬと、思いはじめた。 年金は、もとより、若い人達のお蔭と、分かっているつもりだが、長生きしすぎて、負担をかけ るのは、考えものである。年金生活者の中に、納めた金を長生きして、全部もらうためと、仰る 方がおられるが、わたしは、そういう勇気はない。貰えるものを、出来るだけもらうので、よろ しいだろうかと、近頃は、考えること多い。
 中高生の英語は、毎夜みるようになってしまい、自分のしたいことができるようになる日 はまだ、先のことになった。手を焼くのは、中学1年生。 LD気味の、違った生物が出現したよ うだ。頼って来ている者を、追い返すことにならず、30分前に説明したことが、全然残ってい ないことが、しばしばある。男3人、皆同じ性癖を持っているので、小学校の先生は、真実気の 毒、授業参観をしてみたい。落ち着いて座席に50分座れない子供、相手を、馬鹿・気違い呼ば わりするのを、平気でできる神経、英語の単語が頭の中に定着しないこと、今にして思えば、君 達は、皆偉かった。私に英語を教わったと、自信を持って言える人は、いないと思うが、自分な りに工夫して、大学になんとか入り込んだ。物凄い才能だと、自慢してよろしい。長井・石丸両 君のように、海外生活をこなした人もいるのは、素晴らしい。話は、横道にそれたが、中学で、 昨年まで使っていた、'One World' という教科書は、全く易し過ぎる、簡単なものであった。塾 で、聞いて、問題集をやれば、学校でも高校入試でも良い成績が楽々ととれた。その、悪しき習 慣が、なかなか高校に入って取れないのが、私のところに来る生徒の大多数であったので、新し い方式を考えなければならぬ。
 誤訳をしないための翻訳英和辞典(河野一郎・DHC 刊)を読んでいたら、button nose の項に long nose(高い鼻)があり、慌てて、字引で nose をひくと、確かに 'long' は、高いと 書いてある。「長い鼻」と思って、なんとなく分かっているつもりで、この年まで来たが、 怠惰で、疑問に思わなかったのは、まことに恥ずかしいことであった。最近読んだ「ロンドン」 上・下2巻(E.ラザファード・鈴木主税、桃井緑美子訳集英社)は、それなりにまことに面白 く、便所で途中まで読んで、その章を、読みおえねば、心落ち着かぬ翻訳本であったが、「長い 鼻」「長鼻族」が散見された。学習辞典を丹念に読むことを、河野氏は勧めているが、正にその 通りである。君達に、嘘を教えていたのではないかと大いに心配である。その他の面白かった本 を幾つかあげておく。別に読むことを勧めるわけではない。

 遊牧民から見た世界史 民族も国境も越えて 杉山正明 日本経済新聞社
 わが青春の詩人たち 三木卓 岩波書店
 歴史を変えた気候大変動(ブライアン、フェイガン 東郷えりか、桃井緑美子訳、 河出書房新社

 養老孟司のもの、河合隼雄のもの、など、日経・読売・サライ・婦人公論の書評をみて、面 白そうなのを、買ってみる。英語の新刊書など、この10年以上買わず、英文科を出たのか?
 ノート型パソコンに、幾つかの辞書を組み込み、何とか引けるようになりつつある。入れこん だのは、リーダーズ・プラス、英辞郎、研究社新和英大辞典、同新英和活用大辞典、ジーニアス 英和・和英、研究社英和・和英中辞典である。翻訳機能もいれた。運転音がするのが玉に疵。更 に言えば、費用が高かったが、老眼には、字が大きくなったのが有り難い。

 例により、様々な情報知らせてくれると有り難い。また、会う日まで。            2002年7月

302 Ejima Class トップページに戻る

ご意見、ご感想、不具合は E-mail まで