第14回海中システム研究会
第14回海中システム研究会開催要領 絶滅動物の遊泳運動は生態や進化史を検討する上で欠かせない情報である.この諸性質は,動物を自律航行する機械として解析することにより,復元が試みられている.演者は,絶滅海棲爬虫類を水中グライダーとみなして性能評価試験を行ない,それらの体型を特徴づける長い頸と大きな後肢という特徴に運動を安定化する作用を確認し,自然淘汰の一因となっていた可能性を見出した.本講演で 近年、政府研究開発投資により中国海洋技術開発が急速に発展しつつある。その中、我々上海交通大学が遠隔操作型深海潜水船(ROV)と深海曳航体を中心に研究開発し、海洋資源調査用4500m級ROV、海底観測ケーブルネットワーク構築用ROV、海底石油開発用重作業型ROV及び曳航体などが挙げられる。本稿では、4500m級ROVの開発の進展状況を紹介し、中国の深海技術の現状と課題を論じる。 15:15〜15:30 休憩 地震発生時に「ちきゅう」は八戸港に停泊して特別公開を行っており、その最中に津波の襲来を受けた。緊迫した状態で乗船員の安全を最優先に行った操船を、船長の手記を元に講演する。また、津波により船に損傷を受けたが、その損傷および修繕に関しても述べる。 津波遭遇時の映像等がWebで公開されています. 来年度も幾つかの科学掘削が予定されている。 各々の掘削計画が科学的に非常に貴重であるとともに、技術的にもチャレンジングな大深度掘削である。来年度計画されている掘削計画の概要を紹介する。 16:00〜16:30 一般講演 : 「係留装置点検システムのための鎖保持機構の提案」 国土交通省では港湾整備に必要な沖合波浪の観
測を目的に日本各地の沖合へのGPS 波浪計の整備
を進めており,沿岸域の防災対策へも活用されてい
る.波浪計の係留装置の健全度の確認については設
置からの経過期間や設計余裕の観点から現段階で
は特段なされていないが,中長期にわたってはその
寸法が許容範囲にあることを把握する必要がある.
そこで,これらの波浪計の設置海域において水中
部無人での係留装置の点検を目的に,「@画像計測
機能」,「A遠隔操作を支援する自律制御機能」の
特徴を有する係留装置点検システムを開発した.
流況の発生頻度を考慮して当機の性能を設定したが,海象の突然の変化があっても安全かつ確実に作
業を継続,あるいは中断や終了が可能な支援機能が 近年、船舶の座礁・衝突事故によって重油の流出事故が度々起こっている。重油流出による環境被害は多大なもので、こうした環境被害を最小限に食い止めるために浮流重油を監視するシステムの構築が提案された。現在、漂流予測シミュレーションと浮流重油自動追従ロボットの開発が行われている。当研究室では、事故による油流出直後から重油を自動追従すると同時に、漂流位置及びその周りの気象・海象条件をリアルタイムで基地局供給する浮流重油自動追従ブイシステムの構築を目指し、SOTAB-T(Spilled Oil Tracking Autonomous underwater Buoy)という没水型の重油追従ロボットが開発された。また、SOTAB-の弱点を補った、帆を用いて風力によって動力を得る帆走ブイ(SOTAB-U)を一昨年から開発し始め、現在SOTAB-Uの性能推定計算及び実験により基本帆走性能の確認を行っている。 以下にこれまでSOTAB-Uの研究成果を示す。 17:00〜17:30 一般講演 :「津波災害の復興支援および防災と海中システム技術」 3・11東日本大震災・大津波・原発事故の復旧・復興支援や防災に関して,これまで多くの学会や政府機関などから提言がなされている.その中で,海中システム技術に関するものは数少ないと思われる.本論は,震災・津波・原発事故の復旧・復興支援と防災に関して,海中システム技術の面から,現状の技術を述べ,取り組むべき課題について,考察する. 懇親会: 研究会終了後、懇親会を予定しております。こちらも奮ってご参加ください。 |