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交通制御システムについて


 B班メンバー
和田 裕紀
渡邊 勝也
中道 護仁
中西 和彦

B班レポート ○個人レポート(和田 裕紀、渡邊 勝也、中道 護仁、中西 和彦)


B班レポート

交通制御システムの構成

1.目的:
 近年の大都市においては自家用車の普及により絶え間く交通渋滞が発生し、特に朝晩の通勤時間帯では軽視できないほどの規模で渋滞が起こっている。これを解消、もしくは緩和することを目指す。

2.問題点の検証:

3.構想:
 直線かつ等間隔で信号機が並んでいるような道路であれば、適切なタイミングで信号を切り替えることで、遅くても一定の速度で自動車が走行できないか。さらに幹線道路にだぶついている車を側道(この場合は幹線道路に並行して走るある程度の広さを持った道路のこととする)に流せばスムーズな走行が期待できる。ただし、近年の交通事情を考えると歩行者までも考えたシステムを作り上げるのは非常に複雑となるため車の制御のみを考えたシステムとする。

4.計画:
 T.車の動向の把握→市中を移動する車の動向を把握する手段としては
        @信号機にセンサーを取り付ける(オービスの基本設計の流用により可能である)
            これにより走行している車の速度、台数などがわかる。
        A車の一台一台にカーナビゲーションシステムを応用した発振器を取り付ける。
            対象道路を移動する車のみを把握するだけでなくすべての車を統括できる。
            ただし、今回はそこまでする必要はない。

 U.交通の流れの制御→ファジー理論を応用する
        @信号機の取り替え:統計的に車の台数とその速度はある程度相関関係にある。
            よって信号を切り替える時間を変えれば速度は遅くとも何度も何度も信号で止まる
            などということは解消できるだろう。(図1−@〜B)
        A側道の活用:2本の道、A道・B道を想定する。(図2−@)A道を走る車が増えると
            それを感知した機械はB道の車の数に応じてA道の車をB道に移すように指令を出す。
            これを電光掲示板、またはカーナビゲーションシステムの情報として運転者に伝える。
           (図2−A)すればA道にもたついている車はB道に流れ2つの道の交通量がほぼ同じになる。
           (図2−B、C)

5.発表を終えて:
    発表後の質問によって様々な問題点が明らかになった。
    @駐車違反などによって道が詰まっているのならいくら信号機や電光掲示板で工夫しても無意味だ。
        →それは純粋に法律的な問題であるからシステムの構築以前の問題なのだが・・・・
    Aすべての地域でそれを行うのか。
        →大都市の主な道路では渋滞は非常に重大な問題となっている。これを解消するための本システム
        であるから基本的なことは同じに、発展させていければ、どこにおいても適用が可能である。

.インターネットにて:
    インターネットをみてみると建設省のホームページにITS(Inteligent Transport System;高速道路交通システム)のコーナーがあった。(別紙参照) VICSと呼ばれる情報提供システムで、ドライバーが走行する際に、各経路の渋滞状況、所要時間情報などを車載ディスプレイに表示するのだそうだ。衛星こそ使わないものの私らの構想に非常に近いものであった。

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個人レポート

工学部・地球総合工学科 82192164 和田裕紀

何かを開発することの難しさ
反省事項;
 
@発表の時分かりやすいかなと思い、御堂筋を例にとって説明したのですが、これが逆効果でローカルなことでつっこまれてしまいました。もっと抽象的な道路を作って説明した方が、システムの本来のことを考えてもらえたのかなと思います。

A(個人的な問題として)何かと仕切りたがるタイプで、計画の中身を煮詰めていくにも我を通すばかりしていたように思います。結果、ほかのメンバーの意見を押え込んでいたかもしれません。後で謝っておきましょう。

B今更言っても仕方のないことなのですが、もっとよりロボットと言うにちかいものもあったはずなのですが何でこれを選んだのやら。

夏休みに実家の香川に帰っていたときに、ある電光掲示板を見つけました。
 

高松駅までの所要時間

国道11号    浜街道
25分      15分

これこそは私らが作りたいと思っていたものの一部ですから、かなりうれしかったです。というよりも、やっぱり必要ならば誰か作りだそうとするのは当然のことで、現に建設省のホームページにもITSというような名のシステムのことが紹介されていましたし。

今回ロボットと呼べるようなものを作ろうと、試行錯誤したのですが、結局システムというものに近いものになってしまいました。5人の頭を振り絞ってもなかなか前進せず、発表もいろいろつっこまれたりして、とうてい満足できるものではありませんでした。けれど、ここで苦労したことはこれからの人生で必ず役に立つことでしょう。

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工学部・学科 80172252 渡邊勝也

  
プロジェクトに関する感想
 車の台数を把握するためにスピードメータより正確に確認できるものが必要。
 車一台一台に、カーナビをつけ衛星を使えば最適。
 その後の考えで、とくにいいアイディアは思いつかなかった。

 自分たちで「ロボット」を考えるはずだったのに、明らかに「システム」になってしまった。「ロボット」というものの定義は難しいと実感した。このセミナーに参加し、機械というものを考える機会ができ、これからの工学部の勉強に役立てることができると思う。

他チームへの感想
 ○無人のコンビニ

アイディアはいいと思う。確かにこれが完成すれば人件費の大幅な削減になる。商品の受け渡し、代金の支払い方の問題が解消すれば、実際の完成もなんとかなるのでは?
 僕としては自動販売機のように、お金を入れて商品が出て来る形式でもいいと思うのだが・・・。
 ○石油をとり除く
 見た感じ人力で動く道具でありロボットではなかった。実際に実験を行なったのはよかったと思う。
工場の物を運ぶロボット
 これができれば人間の作業が楽になる。
 でも、和田君が発表したように、ものを運び出す場所と運ぶ場所は決まっているので、自分で考えるということに意味があまりないような。

窓拭きロボット
 やはり方向転換が難しい。これが解消できればすばらしい。
 高層ビルの窓は汚れが激しいので、強く拭く必要があるのでその点の工夫が必要。5つのチームの中でこれが一番「ロボット」という感じがした。

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工学部・学科 80192144 中道護仁

 僕たちの班はコンピュータを利用し、交通渋滞を解消するためのシステムを考えました。具体的には
   @感知機(スピードガン、人工衛星等)による車の量の把握
   A天気・曜日・時間等によっての交通量の変化の統計
   Bカーナビ等の利用による目的地等の情報の収集
 等によりある大きな道路とその周辺の道路における交通量をコンピュータに入力し、交通がスムーズに行われるように車の流れを分離するようにし、それを
   @電光掲示板で掲示
   Aカーナビ等で連絡
 するシステムです。

 班の中で問題となったのは、カーナビをつけている車が100%ではないということと、人間の動きははあくできないので、人通りの多い道ではどうするかということです。
 僕が思うには、カーナビはこのシステムがうまく働けば普及すると思うし、それまでは掲示板と併用でいけると思いますが、人間の方は、人通りのない高速道路では車を分散させるわけにはいあかないので、人通りのある道路でこのシステムは使われると思うのですが、そのためには地下道や陸橋の整備が必要だと思います。

 他の班から問題だと指摘があったのは
   @渋滞の起こる理由について
   A大通りが渋滞しているのに他の小さな道がすいているわけはない
   B(慣れた道は道は)掲示板はほとんど見ないで走る
 
 @については班の中でもはっきりとはわからなかったので、図書館やインターネットでも調べてみましたが、検索をかけるとぼうだいな数が出てき、目的の情報が得られませんでした。
 他の班の人の話しでは、渋滞は違法駐車によって道が通りづらくなるためにだんだん速度がおそくない起こるようです。このためシステムによって渋滞を解消する前に人々のモラルを高めなければならないようです。

 Aについても指摘される前に班の中でそういう話しがあったのですが、多分すいているだろうということであまり十分には検討されませんでした。このシステムは大通りの車を分散させるものなので他の道も混んでいると根本的に成り立ちません。システムを成立させるためには道路を新しくしきなおす等の大がかりな工事が必要だと思われます。

 Bについては、掲示板はあきらめてカーナビだけで行うことを考え、車にカーナビをつけることの促進をしなければなりませんが、義務化というのは無理であると思います。というのは都会であればカーナビは役立ちますが、地方で渋滞もまったくない所で、ただ農作業の道具や野菜をはこんでいる車にカーナビをつける必要性が全くないからです。

 3日間の講習をうけて、僕達の班が考えたシステムは実現するにはコスト、モラル、その他根本的な部分で難しく、また実現してもそれに対してのみかえりが見込めない等で計画としてはあまり良くないことがわかりましたが、何人か集って一つのことを計画すること、また最初の2日間で見たビデオ、パソコンのプログラムも大変参考になりました。ロボットというものをいろいろな角度から考えることができました。これから3年半と大学院でロボットについてやっていきたいと思っているので、良い足がかりとなったと思います。

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工学部・学科 80102141 中西和彦

まとめ
 私の班はB班で、交通渋滞の解消を目的としたシステムを考えました。班のレポートに細かなことが書かれているので、ここでは簡単に述べますと、車のカーナビを利用してなんとか渋滞を減らそうという方法です。
 カーナビを通してたとえば「○○通りは渋滞していますので、△△通りにまわってください。」という情報を伝え、車を分散させるのです。セミナーで問題となったのが、その情報をどうやって伝達するかということです。なぜなら現在普及しているのは価格の面からCD-ROM・DVD-ROM型で、衛星型は少ないということらしいからです。そこでROM型のカーナビに情報を伝える媒体が必要になります。その媒体に利用したいのは携帯電話です。現在のiモードなどでは料金も高く、情報伝達速度も小さいのであまり使えませんが、次世代携帯電話では情報量も数十倍になるらしく、これならカーナビに接続しても十分使っていけると思います。この場合、情報はインターネットを介することになるのですが、インターネットの特徴であるインタラクティブ性も利用できると思います。この場合、出発点と目的地からだいたいのルートを割り出すことができ、多数の人の情報を集計することで、何時ごろにどの程度の渋滞が発生するかを事前に予測できると思います。もし前々に予測することができれば、対策を先手に打つことができ渋滞解消に役立つと思います。しかし、これには欠点もあります。それは携帯電話を使う場合、たとえばiモードではパケット通信料がかかるということです。カーナビにつなぐ場合、文字情報だけにしてもかなりの情報のやりとりがあるので、いかに低価格にできるかが、このシステムの普及にかかっていると思います。
 さらに述べると、この利用者側への配慮というものが他の班でもあまりされていなかったのではないかと思います。たとえばA班の無人コンビニエンスストアは経営者側の利益ばかりを考えて、消費者側のことをあまり考えていないのではないかと思います。現実にダイエーグループのコストダウンばかりを考えたディスカウントストアは失敗に終わっています。さらに無人コンビニエンスストアならば、チップを利用せず自動販売期型にすればよいと思います。

感想
 今回のセミナーに参加して、チームでの会話が非常に重要で、自分の考えを正確に伝えることの難しさがわかりました。それでも、ボツになったのが大多数でしたが、チーム内でかなりのアイデアを出すことができたと思います。車の速度と統計からどの程度渋滞しているのか割り出せるのではないかというアイデアが採用されたのはかなりうれしかったです。いちおう渋滞を解消するのを目的としてシステムをつくってきましたが、これで解決するのは人間のイライラです。渋滞によっておきる害は他にも大気汚染があります。渋滞しても大気を汚さない自動車づくりをするというのも面白いと思います。究極には電気自動車がありますが、それと大阪の渋滞の一番の原因は違法駐車だという意見がありました。これを聞くと人間は本当におろかだと思わざるを得ません。渋滞解消の一番良い方法は、各々のマナーを正すことかもしれません。
 セミナーに参加した3日間は、普段とは異なる考え方をすることができたと思います。ロボットの定義が余計わからなくなった気もしますが、おもしろかったです。


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