目次に戻る

犯罪予防に効果のある

コンビニ型ロボットについて

 

 A班メンバー
垣尾 政之
徳山剣太郎
野村 泰光
三輪 綾子
吉永  奨

○A班レポート  ○個人レポート(垣尾 政之徳山剣太郎野村 泰光三輪 綾子吉永奨


班レポート

プロジェクト名;犯罪予防に効果のあるコンビニ型ロボットについて

   (図)レンジボックス

 この装置を導入することで得られる利点 →TOP

工学部・応用理工学科 80112052 垣尾政之


 あの無人コンビニロボットの中で僕が考えたのは、店全体をロボットにし、レジもロボットで、その管理はカメラでやるということです。
 最初の二日間は、みんな特に何も考えず、部屋全体をロボットにした介護ロボットもネタにつまり、結局どうしようもなくなっていました。二日目が終わった段階でみんなも結構危機感を持ったみたいで、僕もずっと電車に乗りながら何かないかを考えていました。その時ふと思ったのが、今日って何曜日や?今日発売の雑誌はなんやねん?って事でした。雑誌?コンビニ?そこで思いついたのが、部屋全体がロボットの無人コンビニでした。しかもこれならレジまでロボットなので、強盗などの犯罪は確実に起こらず、万引きに対しても商品管理が徹底していれば、起こり得ない。それに他のグループよりも実現性が高い。という一石三鳥の効果があると思いました。けれども商品管理はどうするか?というのが一番大きな問題でした。そこで考えたのが、監視カメラをいくつも付け、コンピューターによって完璧な管理をするという案でした。僕の中ではほとんど出来ていたような気がしていましたが、みんなの意見を聞いてみて監視カメラでは何の商品を買ったかの判別が難しく、バーコードを使ってしか商品の値段を見分けられないことがわかり、どうやって商品の判別をするかという壁にぶつかりました。ここでグループの人たちの意見で、マイクロチップを使った考えが出て、本当に救われました。みんなの意見によっていいものが出来て本当に良かったです。
 いいものが出来たかもしれないが、結局何がロボットなのかわからなくなってしまいました。一番ロボットらしかった窓拭きロボットでも、あまりに大きすぎて、とても実用化できそうになかったし、僕等のグループも含めて他のグループも本当にロボットかどうかわかりませんでした。ただ、ロボットがどういうものか考える機会を得たことはとても良いことだったと思います。これから僕がどういう道に進むにせよ、今回の基礎セミはとても良かったです。

→TOP


工学部・応用理工学科 80162134 徳山剣太郎

  
   「犯罪防止に効果のあるコンビニ型ロボット」
 僕たちA班は、何のロボットについてシステムを考えるかをかなり悩みました。様々な意見の中から、今、社会問題とも言える老人介護に役立つモノにしようという方向になり「介護ベットロボット」なる物を発案しました。その内容としては、部屋全体がロボットであり中に人が入るというものでした。いったんは順調に進んでいたのですが、床ずれを防ぐために寝返りをうたせてあげるというシステムをどのようにするかで生きずまりやはり介護というものは人に愛情を込めてしてもらった方がいいのではという意見が出てきて、もっともだということで、部屋全体はロボットという案を活用して実用化がありそうな「犯罪防止に効果のあるコンビニ型ロボット」を考えるのに方向転換しました。このコンビニは無人であるので客人が商品を買うときに、商品がすでに買われたものなのかまだ買われてないものなのかの区別をするシステムを考えるのに労を費やしました。僕たちの結論として、マイクロチップを商品にとりつけセンサーを通過させ、商品が買われているのか買われていないのかを判断させるというのが出てきました。このシステムは実用化可能なのではないでしょうか。またコンビニは商品の搬入時以外は人件費がかからないためにコストダウンが期待できます。しかし、無人にすると雇用者が減少するわけで僕たち大学生はバイト先が一つなくなるといった問題もはっせいするのでは・・・。
 テーマはロボットだったわけですが、このコンビニはロボットなのかと考えてみると先ほどから書いているのですが単なる「システム」にすぎないのではないかという思いにさせられました。今回の基礎セミナーでは「窓拭きロボット」なるものが最もロボットらしいのではなかったかと思います。他の班のものはロボットから少し遠ざかっていたのではないでしょうか。
 今回の基礎セミナーは「ロボットっていったいどんなものだろう」という問題をずっと解けないまま終わってしまったという気がします。講議を受けたりディベートをすることによって、さらにいっそうロボットが何であるかが分からなくなってしまったような気がします。しかし、深く考えたことによって自分の中のロボットに対する概念が変化したことは分かりました。最後になりますが暑い中でのジュースの差し入れはうれしかったです。先生ありがとうございました。

→TOP


工学部・応用理工学科 80102163 野村泰光

  「犯罪防止に効果のあるコンビニ型ロボットのついて」
 
 ・コンビニ型ロボットについて
 未解決だった「成人向けの雑誌や酒をどうするか」に対しての自分のアイデア
1、売らない
   一番手っ取り早く、現実に売ってないコンビニもあるので売らないことによって多大な不利益につながるとも思えない。
2、年齢の分かるものを通すと開く棚にこのような商品を置く
   最近、酒の自動販売機にこのような装置が付いていますので、これを応用すれば簡単にできると思う。
   客も別にこの程度のことなら面倒くさいと思わないのではないか。
   コスト面も1の方法は全くかからないし2も安くてすむと思うのでクリアーできる。

 ・ホンダのP3について
 ビデオを見て興味が湧いたので調べてみました。
 ホンダが人間型ロボットの開発に着手したのは1986年。当時のコンセプトは「人間と共存・協調し、人間のできないことを実現し、社会に価値をもたらすモビリティの創造」であった。これは、特殊用途ロボット開発ではなく、日常生活での利用を対象とした、新しいロボットのあり方を目指すものだった。
 そして、一般家庭でも使えるようなロボットのあるべき姿は、家具の間を行き来することや、階段の昇降などの動作ができることであり、それには人間の二足歩行が適していると理解された。同時に二足歩行なら、荒れ地なども含めて、地球上のほとんどは移動可能になると考えられた。
 その結果、「人間はいかにして歩いているのか」という解析から研究はスタートとした。
 脚機構の関して
 歩行に関して需要なのは、指の付け根やかかとの間接部であり、足の指はなくても歩行に影響はない。また、膝間接は階段の昇降に重要、股関節も自律歩行に重要であり、よってP3にはかかと、膝、股の3つの間節がある。
 それから、歩行によって大きくなる床反発力の衝撃吸収が必要。
 ロボットの安定制御のための技術
1、歩行における着地時の衝撃を和らげ、床面の凹凸を吸収する脚全体を使用した衝撃吸収制御技術。
2、ロボットが倒れそうになったとき、倒れずに復元させる姿勢制御技術。
3、制御した結果として決まってくる着地位置に足部を置けるように、状況に応じて変化する歩き方を作
 り出し制御する技術。

→TOP


工学部・応用理工学科 80142216 三輪綾子

 テーマ:防犯と安さを考えたコンビニ
 プロジェクト名:犯罪予防に効果のあるコンビニ型ロボット

・発表のときに各班から挙げられた指摘で考えさせられたこと
 各班からの意見や指摘の内容で目立ったのが、システム上の問題ではなく社会性の問題でした。未成年が酒やたばこを購入したらどうするのかという指摘にはいろいろな考え方が出来ます。まず、一つ目は、未成年が酒やたばこを購入するのには目をつぶる。社会性の面から考えるとかなりはみだした考え方かもしれないけど、自動販売機が出回っている中で、システム化コンビニでこのことを考えるのは少しケチくさい気がします。だから目をつぶる。二つ目は、IDカードのような会員カードを作る。レンタルビデオ屋の会員カードには生年月日が記入されている。同じように、コンビニカードを作れば年齢がわかり未成年者がお酒やたばこをかごにいれてレジボックスに入れたら、店の奥の店員に通知されると同時にレジボックスもロックされるシステムを用いることで、未成年者がお酒やたばこ購入するのを防ぐことが出来る。しかし、このコンビニカードを持っている人しか利用できないコンビニは、コンビニといえるかどうか不安がある。ということで三つ目の考え方はこうである。デビットカードそのものに生年月日が記入されているかわからないけど、生年月日もわかるデビットカードを発行すればよい。そうすれば、わざわざコンビニ利用カードを作る手間は省ける。一番現実的なものはやはり一つ目の目をつぶるであろう。

・感想
 この3日間でロボットとシステムの違いが少しだけではあるけど、わかりました。このセミナーを受ける前までは、人間のように手足、顔がついていてゆっくり動くもの全てがロボットだと思っていました。ところが、このセミナーを受けて、今まで見てきたものほとんどがプログラム化された機械であって、自分の意志で動くロボットではなかったことを知りました。阪大のロボット研究を取り上げた番組の中で初めてロボットが学習できるという事実を知りました。私はある映画を思い出しました。「2001年宇宙の旅」という、キューブリックの作品です。あの映画の中では宇宙船全体がロボットになっていました。そのロボットと人間の間で不信感が生まれ、結局ロボットは人間の命令を無視するようになりました。私は阪大の研究番組を見て、映画の中のことが現実化し、人類が滅ぼされる日がいつか来るだろうと思いました。
 この3日間実感したことは、A班の4人の男の子達はそれぞれが自分のしっかりした意見を持っていたのでまとめることがすごく難しく感じました。でも、平和ボケしていた私の頭にはいい刺激になりました。このセミナーを受けたことでボーっとしている時間が減りました。ここをロボット化すると便利なのじゃないか、ということを発見するためにいろんなものに目を向けるようになりました。いろんなものに疑問・興味を持つことが大切だと実感しました。まとめるのがつらかったけど楽しい3日間でした。

→TOP


工学部・応用理工学科 80122248 吉永 奨


 まず私が考えたアイデアは、具体的な人間型ロボットではなくむしろもっと抽象的なものを考えた。なぜなら、人型というのはあまりにも理想的すぎて、かえって実用的ではないと思うからである。そこで、まず介護ロボットというのを考えついたが、これはすぐに挫折した。あまりアイデアがふくらまず、検討すればするほど本質を見失ってしまったのである。話をしていく中で、おもしろい意見がもちあがった。それが表題にもあり、セミナー中にも発表したコンビニ型ロボットである。ここからはおもしろいように話がすすんだ。もともと実用的と言えば実用的でもあり、非常にアイディアをだしやすかったと思う。そんな中で、もっとも苦労したのはレジの構造と、商品の管理システムの問題である。なにかもっと斬新なシステムが捻出できればよかったのだが、残念ながらそこまで至らず、結果としてはマイクロチップという既存のアイディアに頼らざるを得なかったのがなんとも残念である。レジの構造でも、様々な意見を聞くことができた。その中にはベルトコンベアを使うものや、バーコードを使うものなどいろいろでてきていたが、私個人としては、今一つ独創性にかけるなあ、といったものが多かったように思う。かといって、意外性のみを追求して、まったく現実味のないものもどうかと思うが。
 話が少し脱線してしまったが、あともう一つ。最終日の発表会についてだが、どの班も時間が足りない、といったかんじで満足のいく発表のできたところは少なかったのでないかと思う。私自身、あまり準備に時間をかけられず、でてきた案をまとめる作業で精一杯であったものも残念であったことの一つである。
 このセミナーを通して痛切に実感したことは、私たちが日ごろに認識しているロボット観の曖昧さである。初日に先生に「ロボットとは何か?」と尋ねられたときに、いかに日ごろとくに気にもかけずこの言葉を多用しているかがよくわかった。普段使い慣れている言葉であるが、よく考えてみるとなかなかに奥が深く、一筋縄ではいかないものだという印象をうけた。
 加えて、私が抱いていたイメージとはこの講義を終えてがらりと姿を変えてしまったように思う。私は今まで漠然としたイメージとしたものしか抱いてなかったが、そのイメージとは何か無機的で、プログラムされた行動を行う機械というものであったものだが、なんとも稚拙で今となっては恥ずかしい限りである。ロボットといえば、テレビアニメで見たような人型で動き回るものや、もしくは工場の中にあるような産業ロボットを想像していたのである。そのイメージが根底から覆されるような言葉に衝撃をうけました。
 では本当に、ロボットとは何であるのか?
 今私が思うのは、自律した行動がとれる機械、即ちプログラムのみによって動くものではなく、はためには自らの意志をもっているかのように見えるものがロボットなのではないかと思う。かといって、自律行動をとらないものはロボットではないのか、と問われたとしても、私にはそれを厳密に定義できるだけの知識を持ち合わせていないのがなんとも悔しい。ただ、今の段階としてはそのように定義してもよいのでは、と推測している程度なのである。
 三日間を終えた感想としては、すごく内容の濃い三日間だったのではないかと思う。いろいろな人の考える「ロボット」を聞くこともできたし、自分自身今までよりももっといろいろな知識を身につけるできたのではないかと思う。正直三日間では物足りないな、という面もあるが、これからの研究の中でもこの三日間で得た知識を活かそうと思う。そして、ロボットだけに限らず、まだまだその言葉の意味も考えず安易に多用している言葉についても、また少し考えたいとも思う。


TOP   目次